もう無理しない

輝いているというのは洗脳だった

ふみてんくむ

自分の心を無視していたら病気になり、長い間薬を飲みながら仕事を続けていました。心を無視する習慣はなかなか変えられず苦しんでいた時に、メンターとひまわりさんに出会えました。いまとても幸せな毎日を送っています。これからも自分らしく生きるために生涯学び続けます。

独りひっそりビジネスを学び始めてから、
昔、早朝から夜遅くまで必死で頑張っていた20〜30代の頃をよく思い出します。

 

勤務地が毎日変わる仕事で、他県移動も多かったので、

早朝からJRや新幹線に乗り、現地の仕事が終わって取引先の方や同僚と会食し、タクシーや終電に飛び乗ってホテルや自宅に帰るという生活をしていました。

 

それなりに仕事の成果も出し、様々な仕事を任せてもらっていたので、
自分はとても会社に役立っているし、後輩たちからも慕われ、それなりに輝いている。

 

そんな風に思っていました。

今思えば、なんて無知だったんだろう・・・と恥ずかしいですが、当時は本気でそう思っていたのです。

 

その時々の勤務場所を管轄する支社があり、そこで行われる朝礼に出るため
毎朝出社していました。

 

とある支社に、忙しそうな営業マン達とは違い、倉庫に引きこもっている在庫管理担当の「Aさん」という方がいました。60代近い地味〜なおじさんでした。

 

先輩から、
元々はAさんも営業マンだったけど、倉庫担当に「左遷」されたのだと聞きました。

そう聞いた時は、
「Aさんっていい人なのに、会社って結構冷たいんだな〜」と思ったのです。

 

でも、その割にはいつも穏やかな笑顔でいるAさん。
若い私に、いつも優しく声をかけてくださいました。

 

 

ある時、倉庫で
今日販売するため持ち出す商品をバタバタと選んでいた私に、Aさんが言いました。

 

ふみてん君は可哀想だね〜

 

???

 

意味がわかりませんでした。

 

 

「え??どうしてですか?」

 

毎日多忙で充実して輝いている」はずの私が可哀想??
正直、私はそれまでAさんのほうが「可哀想」な立場だと考えていたからです。

 

Aさんは、優しい笑顔で

「いつも忙しそうだからさ」と。

 

当時の若い私は、
価値観の違いでこんなにも考え方が変わるのだと驚いたのを覚えています。

 

(誰にも話してはいなかったけど薬を飲みながら)必死で頑張って働いている自分と、
倉庫で在庫管理だけしているAさん。

 

でもよく考えてみると、
同じ会社の社員だから、大幅にお給料が違うわけでもない。

私は大きな勘違いをしていました。

 

ゆったりマイペースに倉庫で作業しているAさんのどこが可哀想なんだ??と今はよくわかります。

たくさんの仕事を任されて輝いているつもりの当時の自分は確かに可哀想、、、

 

頑張れば頑張るほど仕事は増えます。
上司から褒められ、認められたことに喜び、さらに頑張ります。

 

永遠の「頑張るループ」突入です。

 

無知だった私は単なる価値観の違いだと思っていましたが、
これは会社側からの洗脳ですね。

 

輝いているっていうのは勘違いでした。
だって体は悲鳴を上げていたのですから。

 

頑張るループに突入していても、それほど破格のお給料になるわけではありません

身を削るように働いていましたから、その皺寄せは病気慢性化としてしっかり残りました。

 

でも、この会社員時代に、

表向きの人見知りを隠す術を身につけましたし、いろんな立場の方々からいろんな事を学ぶことが出来ました。Aさんはじめ、出会えた方々に今も心から感謝しています。

だから
若い頃の苦労は買ってでも・・・という言葉も理解できますし、
一つも無駄だったとは思っていません。

 

独りひっそりビジネスに出会ってマインドセットを学ぶうちに、
過去のいろんな事を思い出しながら、脳の書き換えをしています。

 

メンターに出会えなかったら、きっと私は今でも頑張るループを繰り返していたと思います。そんな体力も気力も今の私にはありませんから、人生100年時代の今、生きていけなかったはずです。

 

ゆる〜く、らく〜に、軽やか〜に生きれる術を教えてくださるメンターに心から感謝しています。

 

ありがとうございます。